本社の創立は、遠く明らかでないが崇神天皇の御代に豊城入彦命を東国に治めさせた時、各地の従わぬ者を征伐して善政をとった。
祭神は、大巳貴命、事代主命、伊弉冊命であり、その後、豊城入彦命の曽孫、御諸別命が当獄山に豊城入彦命を合祭し、命の曽孫宇都野別命が神主となり、当地に住んでいたので、地名を宇都野と名づけた。
天武天皇の白鳳8年(679年)山本良章は修験者小角と共に登山し、木像を祀った。
延暦年間(782〜805年)神位従五位を授けられた。
寛治5年(1091年)源義家が奥羽地方を討伐し戦勝した時、本社に神田と金銅を宝物としてさしあげた。
長承年間(1132〜1134年)宇都野鳩ヶ森城主尾張守資家は、社殿を建て、社領200石を寄付した。これにより、本城の祈願所となった。
天文2年(1533年)11月大田原城主の備前守資清と戦い、鳩ヶ森城は落城し、天文12年(1543年)大田原城主の土地となる。
本社もこの祈願所となり、山城守丹治綱清は、社領70石を寄付した。その後社殿は、城主が修理して栄えさせた。
嘉永3年(1850年)飛弾守富清は、社領35石を寄付した。
文久2年(1862年)社殿を新たに建てた。(現在の社殿)
大正5年10月同所高清水神社、八雲神社、荻神社を合祀して箒根神社を村社嶽山箒根神社と改称した。
例大祭11月23日・24日の2日間、梵天祭、子ども獅子舞も奉納される。
なお、道路網も改修されて、遙拝殿より約8キロ、八方ヶ原の学校平より約2キロを、自家用車で本殿に到着し、参拝できる。
註:遙拝殿(高清水神社) |